2007年02月22日

肩・胸


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肩とはキ甲から前腕の付け根当たりまでのことを指し、主に角度を見ます。胸は肩を含む胴体の前部分で長さや幅、深さを見て肉付きを確認します。走りのリズムを生み出す源で首と同様注目したい部位です。

○肩の角度
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首の角度や長さが、距離適性や走るフォームに影響を与えるといいましたが、肩の角度もそれと同じように走るフォームに影響を与えます。

角度はキ甲から肩端(けんたん)への引いた直線(すなわち肩甲骨のライン)とキ甲からまっすぐ地面に下ろした線の角度の開き具合で判断します。角度が広い馬は「肩が寝ている」馬、肩の可動域が広くそれだけ大きなストライドが可能になります。45度に近いのが理想的といわれます。よくパドックで「この馬は肩の出がいい」等といいますが、肩が大きく動くとフットワークも大きくなり、中〜長距離への適性が高くなります。
角度が小さい馬は「肩が立ち気味」な馬で、肩の可動域が狭くストライドが小さくなります。走法もピッチ走法に近くなり、推進効率は落ちますがその分回転率が上がるので短距離向きといえます。

一般的に、立ちすぎた肩はフットワークの柔軟性を損なうので嫌われますが、短距離馬はある程度立っていたほうが適性が高いでしょう。逆に寝肩の馬は連動的に首の角度も低くなり、首を支点に大きく全身を使ったフットワークをする馬が多いです。そういった馬はエネルギー消費効率(燃費)が良いので、長い距離を走るのに適していると自分は考えています。


○胸の寸法・肉付き
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胸は横から見たときの深さ(縦方向)と長さ(横方向)、さらに前から見た際の幅(厚さ)で全体的な寸法を把握します。
まず深さ、長さ、幅に共通していえるのは容量が大きい馬がそれだけ心肺機能が見込めるということ。特に胸の深さがある馬は心臓が強い(by竹園正繼氏)とのことです。大きな肺は肺活量の増大につながり、ひいては競走能力の向上が見込めます。
それから幅のある馬は筋肉量が多く、前脚の掻き込みが強い傾向にあります。ゴツい胸前はパワー優先型で短距離・ダート、あるいは急坂のあるコースで適性を発揮します。反面、柔軟性を欠くので首使いに影響が出たりと、長い距離を走るのには適していません。幅は本来、横からでは判別が付きませんが、筋肉の付き方、隆起を読み取ればそれなりに判別可能です。

ただし、胸の寸法に関しては幅だけでなく、深さや長さにしても大きければいいというものではないように思います。いくら一部が大きくてもバランスが悪ければ結果としてNGという場合もあり、前後の体の大きさのバランスから考えて適度な深さ・長さ・幅が求められます。馬を見る際はパーツ(部分)でみることも大事ですが、個々の結びつきを考えてトータルバランス(全体)を見ることが最も重要だと思います。

※この内容は編集途上です。今後、加筆修正しながら徐々に書き足していく予定です。
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2007年02月09日

後肢・トモ


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よく”トモ”という言葉を使いますが、トモとは後肢、とくに腰、臀部、股、後膝、飛節あたりまでのことをいいます。雄大なトモは馬の推進力を生み出す原動力となります。


○大きさ
横から見たとき腰から臀部の端までの幅を、トモの長さ(幅)といい、これがない馬をトモが薄いという表現をします。骨格によってきまる部分が多くトモの薄い馬は推進力に劣ります。単純にトモの小さい馬は馬力不足というわけですが、大きすぎるのもの困りもので、前後のアンバランスは故障を招きます。全体の体のバランスの中でちょうどよい大きさになっているのが理想的でしょう。

○形
斜尻とか平尻とかいろいろ形の種類があるようです。そしてそれによって脚の使い方に特徴があるとのことですが・・・はっきり言って半信半疑です(爆)。というかよくわかりません><。一応我がバイブル1によると斜尻の馬は切れ味がいいとのことですが、ミスターシービーとかトウショウボーイをたとえに出されてもイマイチぴんとこないしサンデー系全盛の今時果たしてその理論が通用するのかと言われると?この辺は引き続き研究中ということにしましょう。

○肉付き
張りがあって迫力のある筋肉が理想。ただ張りがあるだけではなく、皮膚が薄くて筋肉の隆起がはっきり分かる陰影がついているのがいいです。まだ仕上がり途上で皮下脂肪がある状態では筋肉の陰影がぼやけているからです。いわゆる「ケツが4つ割れ状態」になるぐらい半腱半膜様筋(はんけんはんまくようきん)が発達した馬のトモは強力な脚力を生み出します。

○尻尾
パドックで「尾離れが良い」といいとされます。尾離れとは尻尾の付け根の部分から尻尾が垂れ下がらず、少し立ったような感じで尻から離れている状態。筋肉量が多い馬がこうなるといわれていて、昔からパドックや立ち写真での評価の良さにつながっています。ただ、尻尾は馬の心理の鏡でもあり、パドックで緊張している馬は尾離れが良いという話もありますし、どちらかというと科学的根拠は低いと思われます。参考程度にとどめておくのが良いでしょう。


○脛(けい)
脛(けい、または、すね)は後脚の付け根から飛節の間の部分を差します。ここは臀部と違ってなかなか筋肉のつかない部分で、ない馬には全く筋肉がついていません。脛の筋肉が太く立派に映る馬はそれだけ体型に恵まれているということ、意外と見落としガチですがここが素晴らしい馬はしっかりとした脚力を発揮します。

○飛節
別項参照

正直言って、トモってのは難しい。馬をみる上で非常に重要な部分ではありますが、それだけに間違えやすいところでもある。基本はトモが頼りない馬はダメってことで良いんだと思います。あとは全体とのバランス。特に1歳後半から2歳ぐらいまでの若馬はトモが十分に成長仕切らず、前肢とくらべて見劣りするケースがあります(成長過程で、まず前肢から発達するから)。しかし、トモの幅をみれば将来的にどれぐらい発達するのかを読みとることが出来ます。あと、肉質と形は経験で養っていくしかないですね。自分もまだまだ研究中です。

※この内容は編集途上です。今後、加筆修正しながら徐々に書き足していく予定です。
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2007年02月08日

頭部(とうぶ)


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顔の良し悪しは昔から相馬の重要な要素として位置づけられていますが果たしてどうでしょう?

○目つき
これが一番わかりやすいんじゃないでしょうか。いわゆる三白眼のように白目がみえた状態の馬というのは目つきが悪く映りますが、気性の悪い馬にこういうきつい目つきの馬が多いようです。また立ち写真などでカメラ目線にガンを飛ばすような馬も気性的に勝った性格の馬が多いです。人間でもそうですが目は意思・闘争心・落ち着きなどさまざまな心の内面を反映します。穏やかな目をした馬のほうがおっとりタイプというのは事実です。金子真人オーナーは目を見てディープを選んだなんていうエピソードもありますが、基本は気性の悪そうな馬の選別程度に考えておくのがいいと思います。

○あご
たまにカエルみたいにホッペがフックラとした馬がいますよね?あれはあごの筋肉が発達していて強靭な証。フレンチデピュティの仔やグラスワンダーの仔はそういう仔が多いですが、あごが強いということは飼食いが良いということ。しっかり食べて成長を促すことができますし使い減りもしにくいでしょう。体調的に安定しやすい馬が多いです。逆に太りすぎて困ってしまう馬がいるぐらいです。あごが小さすぎると食が細くなりがちなのであまりよくないでしょう。

○鼻
ハナが長いほうがハナ差勝負に有利、なんてことはありませんが、鼻も見るひとは見るようです。馬は走行中、鼻から酸素を取り入れて呼吸します。鼻腔が大きいとそれだけ供給量が増え、肺活量も上がるというわけです。だから鼻腔が大きいに越したことはないということ。逆に兎のように細い鼻腔で鼻面の長い馬もいますがこういう馬は「兎顔」といわれて悪いとされています。

○耳
草食動物である馬は、物音に非常に敏感です。耳はそういった馬の心の動きを探るアンテナのようなもの。なにか気になることがあればそわそわして耳をいろいろな方向に立てて傾けますし、警戒すると伏せたりします。実際馬を見る際、耳をキョロキョロとさせて落ち着きのない馬は幼いか集中力がない馬です、写真撮影時にちゃんと手綱を引いている人間に向かって耳を立てて集中している馬は気性がしっかりしています。あとは走行中に直線で追われてからも耳を立てたまま走っている馬がたまにいます、あれは遊んで走っているか集中できていない証拠ですね。

○顔つき
「賢そうな顔をした馬は走る」とか「顔が大きい馬は走らない」とか、昔から良くいわれていますが、前述したようなことを総合的に判断してそういう傾向があるというだけのように思います。「鼻までかかる大流星がある馬は走らない」というジンクスを覆しダービー馬となったダイナガリバーのエピソードは有名ですが、顔にまつわる話は迷信的なものも多く、あまり信じすぎるのもどうかと思います。ただ綺麗な顔、賢そうな顔をした馬のほうが、なんとなく良く見えるのは事実ですし、個々の馬の顔の違いを楽しむ要素として知識をもっていれば十分だとおもいます。

首と同じく頭部も単独の大きさというより体全体の中でバランスが取れているかが重要です。首の振り子運動の重りになるわけですから、頭が大きすぎると走りのバランスに影響します。トータルバランスでみると大きすぎないぐらいがちょうどいいでしょう。

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2007年02月07日


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首は見たまんま、頭から肩の付け根の部分までの部位を指します。首の良し悪しがフォーム、ひいては推進力に直結してくるので非常に重要な部分だったりします。

○長さ・太さ
首の長さや太さは馬によって千差万別。一般に長めの首のほうが可動域が大きくなり振り子の幅が広がるので、フットワークが大きくなります。逆に短い馬は可動域が狭く小刻みに首を振るようになり、フットワークのテンポ、回転が速くなります。そういう馬は前述の長めの馬より太くなりがちで、短距離に出やすく、長い馬は飛びが大きい中〜長距離向きといわれています。また、首の太い馬はダート向きのパワータイプになりやすく、パワフルな掻き込み(ダート適性)、瞬発力(短距離適性)を生む分、持久力に劣る傾向があるようです(筋肉量が多い分エネルギー消費が早い)。
芝の長めの距離を目指すなら、ある程度の長さがあって、あまり太すぎないぐらいがちょうど良いでしょう。逆に短距離やダートを目指すべき馬は、しっかりとした太さ・肉付きがあり、ある程度短めのがっしりした首が向いているでしょう。

○角度
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上記の内容とも関係してきますが、首の角度も重要です。立ち姿で首の角度が低い(首のラインと、水平ラインとの角度開きが小さい)馬は、大概長さも伴っており、走ると首を巧く使って沈み込むようなフットワークになる馬が多いです。こうすることにより頭を重心とした振り子運動が非常に大きく、推進力を生み、全身を効率よく使った走りになります。ナリタブライアンやナリタトップロードなどは非常に首が長く、そして首を巧く使った大きなストライドを生み出しました。
逆に、角度が高い馬は長さも短い馬が多く、頭の位置が高く可動域が狭めでピッチ走法になりがちです。馬によってはほとんど頭を下げない馬もおり、こういう馬は体重移動の推進力なしで肢の動きだけで走ることになるので、効率は悪いです。ただ、フットワークの回転数が上がることで、急加速が可能になったり、力のいる馬場で有利だったり、必ずしも悪いことだけではありません。頭が高く、フォームが悪い馬でも、キングヘイローやジャングルポケットのように活躍する馬もいます。一般に頭の高すぎる馬は走る効率が悪いということを知っておけば十分です。


これはあくまで一般的な傾向です。実際に馬を見るとき、首というパーツは全体のバランスを見る上でとても重要な部位に思います。ですから、当然首だけをみてもしようがなく、体全体のバランスのなかでどういう首の形・角度か、肩の角度とのバランスはどうか、そういう見方が重要になってきます。個人的にはキコウからスラリと伸びて、ゆったりとした適度な長さ・角度を持った馬は見ていて美しさを感じますので、バランスを見る際の最重要ポイントです。
また、静止写真で首が高い馬は、やはり走る際にも頭が高くなる傾向にありますが、一概にそうとも言い切れません。パドックなどで周回する際の首の動きをみたほうが、より確実に首使いの良し悪しがはっきりとわかるはずです。

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2007年02月06日

管(かん)


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前後脚の球節と腕節(飛節)の間にある部分のことです。主に前脚の管をみることが多いです。

○太さ・長さ
基本的には太いに越したことはないと思います。管が太すぎて駄目という話は聞いたことがないですから…。菅の周囲の長さを菅囲と呼びますが、ここが短いとそれだけで骨折の可能性が高まります。
長さは前腕部分との比率が重要です。あまり前腕に対して長すぎるようだと、負担が大きく、故障の心配も出てきます(テイエムの竹園氏によれば腕2:管1ぐらいが理想とか)。
とにかく、競走中、もっとも大きな負担のかかる箇所だけにできるだけ丈夫であることが最重要。

○枯れ・乾き具合
よく若馬の成長度合いや、腱の丈夫さを測る指針として、菅の「枯れ具合(乾き具合)」を見ると良いといわれています。「枯れている」という状態は、菅の中にある骨と腱が陰影によりくっきりと浮かび上がって、皮と骨がまるで枯れ木のようになっている様子をいいます。本来ここには余計な肉は付かないので純粋に、骨と腱のみ。腱の陰影がくっきりと浮かび上がって見えるのはそれだけ太く、しっかりとした腱が形成されている証拠。逆に陰影がぼやけて、くっきりと見えないのはまだ腱が発達しきれていないか、もしくは先天的に腱が細いかのどちらか。言うまでもなく腱の丈夫さは、競走馬の生命線であり、屈腱炎等の疾病の可能性を少しでも少なくするために重要な要素です。毛色や写真の状態でちょっと判別しにくい場合もありますが、枯れ具合がしっかりわかる馬は、とりあえず問題ないといえるでしょう。

○ソエ
ソエとは「管骨々膜炎」の俗称です。その名のとおり前肢の管骨部分に発生し、骨を覆う骨膜が炎症を起こして腫上がる症状。若馬の育成・調教段階でよく起こり、ほとんどの馬が成長過程で経験するといわれています。まだ骨が完成仕切れていない段階で前肢に対する負担が蓄積されて炎症が発生するようです。炎症を起こした馬は菅が若干腫れて、盛り上がって見えます。が、パドックでソエを見分けるのは慣れていないと厳しいでしょうし、実際はっきりわかるような酷いソエのまま出走してくる馬もあまりいません。あまりパドックの馬券戦術で実践的に使える要素でもないし(ソエは菅を見るより前脚の歩様をみたほうがわかりやすいし)、ソエはいずれ治りますから馬を選ぶ観点からもそれほど気にすることはないと思われます。パドックで「ソエ焼き」をしている馬がいたら、今治療中なのかな?と怪しんでみるぐらいでいいと思います。

参考:馬学事典(競走馬総合研究所HP)
http://uma.equinst.go.jp/fmi/xsl/FM/k-umajiten/home.xsl

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2006年11月13日

飛節(ひせつ)


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飛節とは後肢の脛と管の間にある関節、人間でいうとろこの「かかと」にあたる部分。トモの筋力を蹴る力に変えて推進力を生み出す重要な箇所です。

○形・大きさ
飛節の形の良し悪しは・・・自分でもまだよくわかりません(汗)。ただ、骨が小さいというのは論外ですね。やはりある程度大きくて力強いものが良いです。あと下の角度にも繋がりますが、つくりが柔軟な印象の飛節が望ましいですね、ここの動きの滑らかさが馬の蹴りを決定するわけですから。

○角度
飛節の部分は大体少し「くの字」型に曲がっています。脛と管との角度が直角に近い角度で深く折れている馬のことを曲飛、逆にほぼまっすぐになっている馬を直飛といいます。直飛の馬は蹴り脚がまっすぐに伸びてしまうため弾力に優れず、硬い捌きになりがちです。ダート・短距離色が濃くなってきます。逆に曲飛気味の場合、芝での弾性はいいのですが、あまり極端だと前脚とつかえてしまい、蹄同士をぶつけて怪我をしたり、結果として踏み込みが小さくなったりします。よって、曲飛でも直飛でもない標準的な角度で、トモからの力を無駄なく推進力に転化させるような角度が望ましいわけです。

ただし、一般的な立ち写真のポーズをとらせるときには、左後脚を引いて構えるため、まっすぐに立ったときの状態を計算して判断する必要があります。そのため、単純に手前側の脚の角度だけ見るのではなく、奥に移る右後脚の角度や、飛節〜繋ぎのラインを全体的に見て、曲飛、直飛、標準を判断する必要があります。いまだにこの見極めは難しいです・・・、動いている姿を見れば大体判別できるのですが。

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蹄(ひづめ)


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馬が走る際、直接地面と接する部分。繊細な部位です。

○色・艶
蹄の色や艶は、馬の健康状態を表すとも言われています。黒光りするような綺麗な艶の蹄は良いでしょう。逆に蹄の色が冴えなかったり、非常に悪い場合は問題があるかもしれません。ただ、これは泥などによる汚れ加減やそのときの馬の状態によってもずいぶん差があるので、これだけの要素で一概に決め付ける必要はありません。あと、これは昔からいわれていますが、「白い蹄は弱い」そうです。実際のところどうなのかは正直わかりません。ただの迷信だという声もきかれます。

○形
この形は良く走る、なんてものはあまりないです。形の良し悪しは諸説ありますが、個人的にはそれぞれの脚に合った形というものがあるので、蹄の形だけで走る・走らないを語るのはナンセンスだと思います。大きい蹄より小さい蹄の馬のほうが重馬場を苦にしないなんていわれますがあれも、馬場状態によるので一概に言えません。ただ、左右の蹄の形や大きさが同じであるということは重要です。これが違うと歩様のバランスが崩れますのでまともに走れませんし、故障します。横からの写真だけではわかりにくいので出来れば前後からの写真をみたり実馬をみて判断しましょう。

○繋ぎとの角度(破折具合)
繋ぎのラインと蹄の付け根から先端までのラインがどういった角度で交わっているか、理想はまっすぐです。ここの角度に差がありすぎて、蹄のほうが繋ぎより地面に垂直に近くなっている状態を破折といいますが、こういった馬は脚への衝撃がまっすぐに受け止められないので、故障の元です。程度にも寄りますがあんまりひどいようだと故障率が高くなります。逆にきっちりまっすぐという馬もなかなかいないのですが、そういった馬は経験上、よく走ります。

○減り具合
一般には、「蹄の減りが早い馬は良く走る」なんていいますが、2歳馬を見るときに重要なのは減りすぎていない蹄であること。蹄が減りすぎると蹄鉄が打てなくなりますから(ディープインパクトみたいにみんなが新エクイロックス使えるわけじゃありませんから)、調教を進める上で支障が出てきます。蹄自体に充分な厚みがあり特に後ろの部分が減りすぎていないかをチェックしましょう。それと関係して、2歳馬を見るときに前脚の蹄鉄を履いているか履いていないかを見てください。蹄鉄を履いている馬はすでに調教ステージが進んでいる馬だということがいえます。牧場によって方針が違うので絶対評価はできませんが、同じ牧場内でなら履いている馬のほうが育成が進んでいるとみるべきでしょう。

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繋ぎ(つなぎ)


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繋ぎとは馬の蹄から球節の間の部分を指します。この部分、特に前脚の繋ぎは馬が走る際に、脚への衝撃を吸収するクッションの役割を果たすので非常に重要なパーツです。また、後脚の繋ぎは前脚ほどは重要視されませんが、トモの蹴りをダイレクトに地面に伝える上で、その形や角度も大きく影響してきます。

○角度
特に前脚の繋ぎを見るときに気にするところはまず、その角度と長さです。管骨の延長線と繋ぎの角度の開きが小さく、地面に対して垂直に近い状態を「立っている」、延長線と繋ぎの角度の開きが大きく、地面との平行に近い状態を「寝ている」と表現します。立った繋ぎは着地の衝撃を充分にクッションできずに受け止めますので、脚にかかる負担が大きいと言われています。よって、馬場の固い芝だと充分に力を発揮しきれないことが多く、最悪の場合故障してしまいます。ダートでは芝ほど脚に負担が掛かりませんし、むしろ立った繋ぎのほうが深い砂をよく捕らえるので向いているといわれています。

(また、繋ぎが立っている馬ほど一完歩の回転は速くなるので(逆に馬体は窮屈なります)、短距離に適性が出てきます。)

それに対して、寝た繋ぎは充分にクッションがきいて芝での瞬発力を生み出す原動力になりますし、前肢のフォームも窮屈にならないので中長距離への適性が生まれます。ただし寝すぎた繋ぎは前脚の蹴りがしっかり地面を噛まずに推進力が逃げてしまいますし、衝撃吸収の際には球節部分が地面とスレて痛めてしまうこともありますので、適度に寝ているのが理想です。

簡単に言うと、繋ぎが立っている馬はダート・短距離向き、繋ぎが寝ている馬は芝・中長距離向きということです。


○長さ・太さ
また、角度と同じく、繋ぎの長さや太さも重要です。繋ぎが短い馬はやはりクッション性が弱く故障しやすいといわれています。また走りが窮屈になる分やはり短距離に出やすい傾向にあります。長すぎる繋ぎも考え物ですが、やはり芝で中距離以上を目指すのであればある程度の繋ぎの長さは必要になってきます。さらに、細すぎる繋ぎも故障の元ですから、適度に太さがあるということも大切です。


上記はあくまで傾向ですので、必ずしもそうなるわけではありません。現実に、短く立った繋ぎでも芝でそこそこ活躍する馬もいますし、重賞クラスまで行く馬も中にはいます。ただ、そういった馬はやはり少数、現実にダービーやオークスを勝つ馬の繋ぎは例外なく長さが充分で角度も適度です。また、血の力である程度の活躍をしても、繋ぎに欠陥があったために故障してしまうというようなケースは多々あり、POGや一口で馬を選ぶ際には最も重視すべきチェックポイントの一つでしょう。

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posted by 馬砂雪 at 17:03| Comment(1) | TrackBack(0) | パーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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