2007年02月21日

馬体だけで馬券を買えるか

馬体を見た「だけ」で、馬の能力を見抜く。馬券を獲る。

馬見を志す人の誰もが一度は挑戦し、そして大概が長期的にみて失敗に終わります。最初のうち、当たらないのは自分の相馬眼が至らないからだ、と考えました。もちろんそれもあるでしょう、しかし、よくよく考えると「馬の見方」そのものに問題があるのではないか?と感じるようになりました。

パドックではよく横ではなく「縦の比較」が重要だといわれます。パッと見でそのレースの出走馬を比較して馬の良し悪しを判断するのは難しいというより、ほぼ不可能。なぜなら以前も述べたように、馬の絶対能力を決めるのは生まれた時点で決まっている血統や馬体の総合要素を背景とした資質であり、パドックの馬体だけではその馬の特徴や調子(縦の比較)が伺えても、そのレースでの最終的な優劣(横の比較)を判断することは難しいのです。

勿論、本当に素晴らしい馬は馬体面でも抜けていることが多いのですが、レースの格が上がっていけばいくほど客観的に見て「いい馬」は増えていき、その差が微妙になっていきます。重賞・GIともなれば馬の資質自体が高くないと到達できないわけで、馬体による誤差のような優劣より、これまでの成績情報のほうが遥かに当てになります。たとえばクラシックの主役級まで登りつめた馬の馬体を、あとからあーだこーだいっても始まりません。馬体をみて、それぞれ個々の状態の変化を読み取ったりする分にはいいですが、それだけ強い馬を馬体だけで判断したら当然失敗します。クラシックの有力馬や古馬重賞に出てきているような強い馬で、馬体的に物足りないと感じる馬がいたら、むしろそれ以外の優れた要素でここまできた馬なんだと判断すべきでしょう。

これがパドックでは縦の比較をすべき理由、天性の閃きが如き相馬眼を持っていなければ、「GIでやけに素晴らしく映る超人気薄の本命買い」なんてものは止めたほうがいいですね、みすみす金を捨てることになるでしょう。

ただし、例外的に「馬体だけ」で馬券を買ってもいいと言えるのが新馬戦(2歳戦)です。まだ競馬を使ったことのない馬はごく限られた情報(調教の動きや不確定要素の大きい血統面の評価)でしか優劣を判断できないため、馬体情報がレース結果に与える影響力も大きい。また、出走馬の実際のレベル差が大きい(良く言われる、後のGI馬と未勝利で終わる馬が一緒に走るということです)ので、はっきりとした違いを見つけ易いのです。更には馬体の仕上がりも一目瞭然なので、自分の眼を磨く意味でも2歳戦は打ってつけでしょう。経験上、個体差はありますが3歳の春を過ぎると馬体の作り云々より、レース内容や時計、レベル比較のほうがはるかに重要になってくると考えます。ですから、それまでの若い馬に限れば、馬体を見ての直感買いというのも有効ではないでしょうか。そんなわけで僕自身は新馬戦を最も得意としています、新馬だけではなかなか馬券はプラスになりませんが・・・
posted by 馬砂雪 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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