オーシャンエイプス(きさらぎ賞)
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この馬の馬体は新馬戦の映像をチラッとみたことがあるんですが、そのときはやや太め残りの印象を受けました。今回は太めというほど太くはなく、きっちり仕上げてきたなという感じ。
まず目立つのは深くて厚い胸。すらりと伸びて理想的な長さと角度を有する首すじ。さらにこれまた理想的な柔軟性を感じる繋ぎと蹄。さらには良好な毛づやと薄い皮膚。
逆に、トモの大きさや肉付きはやや見劣りし、全体的に前が勝った印象です。胴の長さもやや短めでコンパクトなマイラー型に映ります。ただ、手足はそこそこ長く全体としてのバランスもまとまっています。なにより肩の角度と首の角度が長い距離への適性を物語っています、これは父マヤノトップガン譲りでしょう。菅が少し細めで腱の発達がややわかりにくいのが気になりますが。
全体を見ての印象は前のボリュームが素晴らしいが、決して硬い筋肉質な印象をうけず、むしろ全体から柔らかい印象を感じられれ、パワフルかつ、全身を使った理想的なフットワークを生み出すからだ付きだと思いました。実際のレースでも非常に大きく、そして回転の速いフットワークで、その辺も含めてあのディープインパクトとも類似する点があります。
現段階の成長度合いは7割程度で、まだまだよくなる雰囲気を備えています。フサイチホウオー側に立つ自分としては非常に怖い存在ですが、ホウオーとは全く別種の方向性の馬体に進化しつつあると感じます。素材の良さ、走りのセンスはあるいはこちらが上か?
とまぁ、馬体で語ってみました。あとは実際のレース振りで判断しましょう。「飛ぶ」かどうかはわかりませんが、どんなレースをするのか非常に楽しみです。