2006年11月13日

繋ぎ(つなぎ)


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繋ぎとは馬の蹄から球節の間の部分を指します。この部分、特に前脚の繋ぎは馬が走る際に、脚への衝撃を吸収するクッションの役割を果たすので非常に重要なパーツです。また、後脚の繋ぎは前脚ほどは重要視されませんが、トモの蹴りをダイレクトに地面に伝える上で、その形や角度も大きく影響してきます。

○角度
特に前脚の繋ぎを見るときに気にするところはまず、その角度と長さです。管骨の延長線と繋ぎの角度の開きが小さく、地面に対して垂直に近い状態を「立っている」、延長線と繋ぎの角度の開きが大きく、地面との平行に近い状態を「寝ている」と表現します。立った繋ぎは着地の衝撃を充分にクッションできずに受け止めますので、脚にかかる負担が大きいと言われています。よって、馬場の固い芝だと充分に力を発揮しきれないことが多く、最悪の場合故障してしまいます。ダートでは芝ほど脚に負担が掛かりませんし、むしろ立った繋ぎのほうが深い砂をよく捕らえるので向いているといわれています。

(また、繋ぎが立っている馬ほど一完歩の回転は速くなるので(逆に馬体は窮屈なります)、短距離に適性が出てきます。)

それに対して、寝た繋ぎは充分にクッションがきいて芝での瞬発力を生み出す原動力になりますし、前肢のフォームも窮屈にならないので中長距離への適性が生まれます。ただし寝すぎた繋ぎは前脚の蹴りがしっかり地面を噛まずに推進力が逃げてしまいますし、衝撃吸収の際には球節部分が地面とスレて痛めてしまうこともありますので、適度に寝ているのが理想です。

簡単に言うと、繋ぎが立っている馬はダート・短距離向き、繋ぎが寝ている馬は芝・中長距離向きということです。


○長さ・太さ
また、角度と同じく、繋ぎの長さや太さも重要です。繋ぎが短い馬はやはりクッション性が弱く故障しやすいといわれています。また走りが窮屈になる分やはり短距離に出やすい傾向にあります。長すぎる繋ぎも考え物ですが、やはり芝で中距離以上を目指すのであればある程度の繋ぎの長さは必要になってきます。さらに、細すぎる繋ぎも故障の元ですから、適度に太さがあるということも大切です。


上記はあくまで傾向ですので、必ずしもそうなるわけではありません。現実に、短く立った繋ぎでも芝でそこそこ活躍する馬もいますし、重賞クラスまで行く馬も中にはいます。ただ、そういった馬はやはり少数、現実にダービーやオークスを勝つ馬の繋ぎは例外なく長さが充分で角度も適度です。また、血の力である程度の活躍をしても、繋ぎに欠陥があったために故障してしまうというようなケースは多々あり、POGや一口で馬を選ぶ際には最も重視すべきチェックポイントの一つでしょう。

※この内容は編集途上です。今後、加筆修正しながら徐々に書き足していく予定です。
posted by 馬砂雪 at 17:03| Comment(1) | TrackBack(0) | パーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大変勉強になりました! 今だにダートより芝の方が脚に負担がかると勘違いされてる方々がいますし。もっと情報を発信して頂きたいです。
Posted by すけべ小野寺 at 2013年11月02日 18:28
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