2007年05月21日

ホウオー、オーラ、共に万全/日本ダービー馬体チェック

オークスは敢えてここで取り上げなかったローブデコルテが勝つというとんでもない失態・・・。でも気にしなーい、そういうこともあるさ。

今週はいよいよ日本ダービー。3歳の頂点にたどり着くにふさわしいメンバーが揃ったと思います。全部みていきましょう。

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<参考>
皐月賞
桜花賞

フサイチホウオー
はっきりいって皐月賞から大きな変化はないが、相変わらず迫力のある馬体を維持している。父ジャングルポケット譲りの大きな力強いトモは健在、背中が垂れているのも父ゆずりだが許容範囲。腹袋のラインが立派すぎるきらいがあるが以前からほとんど変わらないこの体型は生まれつきのものだろう、筋肉は立派でも全体的には体の長さを感じる作りで肩の角度も秀逸、長い距離への適性は抜群とみていい。コーナリングと手前替えに課題があるだけに広い東京コースできちんと走れば自ずと結果はついてくる。

アドマイヤオーラ
正直皐月賞からの上昇という意味で言ったらこの馬が一番かもしれない。皐月のころはまだ幼さと頼りなさのある馬体だったが、ここに来て肩周りの肉付きが立派になり、腹周りもボリュームが出て全体のバランスが非常に良くなった。この厩舎にしては珍しく毛づや良く見せて張り、質感とも最高潮。立ち姿にも力があって絶好の雰囲気。大きく発達したトモと飛節からは強力な瞬発力を生み出せることが想像できる。ややマイラー体型に近いが肩の角度などから長い距離も対応できるように思える。認めたくないが(爆)、素晴らしいデキ。

ヴィクトリー
日当たりの関係で毛づやはイマイチだが、全体のバランスはそう変わっておらず、相変わらずガッシリした体格の馬。ボリュームあふれる筋肉と堅い脚さばき、柔軟な繋ぎのアンバランスは見事(笑)。ちょっと萎んだようにも見えるが一応前走の状態をキープか。この馬の場合は精神面と堅い捌きが距離延長でマイナスに働くかどうか、それが全て。馬体もだが直前の追い切り内容から判断すべき。

ウオッカ
牝馬にしてはパーツが大きく、骨格がガッシリしている馬。その分体つきにまだ若干の緩さを残しているが才能の高さは証明済み。グイっと長く下がった首、かなりの寝肩、発達した肩口の筋肉、しっかりした腹袋、形の良いトモ、柔軟な繋ぎ、牝馬ばなれしたそれらの特徴が長い距離への適性を示している。むしろ父タニノギムレットよりこの距離は合っているかもしれない。萎んだ印象はなくあとは牡馬との力関係だけ。

サンツェッペリン
以前見た印象はかなり堅いと感じたが、ここにきて全体的な伸びやかさが出てきてある程度距離に融通が利くかなという風にも見える。筋肉の発達と体の張りが顕著で毛づやもよく迫力がある。非常に状態面がよく見え、短距離血統ではあるが十分ここでも通用する気配を感じる。

タスカータソルテ
父の産駒にしてはバランスがとれていてスラッとした好馬体。逆にまとまりすぎていてボリュームや迫力に欠ける印象だが、長い距離への適性という意味では丁度良い。以前よりも絞り込んで無駄肉をそぎ落とした感じで、厩舎がこの距離への仕上げを施したのが伺える。距離適性はメンバー中随一といっていいかもしれない。

ゴールデンダリア
初めて見るが一見してフジキセキ産駒らしい中距離適性が高そうな体つき。毛色や顔の流星、骨量の印象はむしろ母父ノーザンテーストが出てるか。筋肉質でやや肩も立ち気味、距離が長い可能性もあるが全体的に非常に力強くバランスもいい。このメンバーに入っても見劣りしない。

トーセンマーチ
1勝の身でいきなり青葉賞2着、ダービーの権利をもぎ取った馬。フレンチらしくガッシリした骨格にボリュームのある肉付き、ピカピカの毛づやとバランスの良い体、繋ぎもこの父にしては適度な角度で芝でも十分やれる。キャリアや実績は劣るが決して見劣りしない馬。

フライングアップル
さすがの藤沢厩舎、体調管理の上手さは折り紙付きで2歳時から常に安定して完成度の高い馬体をみせている。今回も大きな上積みこそないが上質な筋肉と立派な立ち姿からは気品を感じる。以前からいっているように体型は明らかにマイラーだが気性の良さと完成度の高さである程度までなら距離ももつ。ただし地力勝負では上位馬との差が逆にはっきり現れるかも知れない。中山→東京替わりもあまりいい要素とは言えない。

ヒラボクロイヤル
父タニノギムレットの体格に近く手脚が短くて背中の短いマイラー体型。筋肉の発達に乏しく全体の張りが物足りない。また腹袋のラインはやや余裕がありすぎて全体的なバランスもイマイチ。まだまだ緩さを残していて成長途上。

フィニステール
ダンスにしては手脚が短く胴も短い。角度のバランスはそこそこ、形もいいが個々のパーツの迫力に欠ける印象。素質は高いがもう少し力強さがほしい。

<まとめ>
皐月賞からの大きな変化がないものの、やはりフサイチホウオー最上位ととりたい。距離が持たないだろうと侮っていたアドマイヤオーラもあの馬体を見せられては評価せざるをえない。サンツェッペリンはデキ上々、タスカータソルテはこの距離で上昇。ウオッカは正直牡馬相手では足りないかもと見てるが、馬体の作りは長距離向きです。
posted by 馬砂雪 at 22:42| Comment(45) | TrackBack(8) | 馬体チェック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月17日

カタマチボタン急浮上/オークス馬体チェック

いまさらながら、オークスの馬体チェックを書こうと思っていたら、ダイワスカーレットが回避という、非常にショッキングなニュースが・・・。おそらくは1番人気の推されたでしょう馬の直前回避で、オークスはいきなり混戦ムードとなりました。うーん、距離に不安があったとはいえ、あれだけ惚れ込んだ馬の回避は複雑な思いです・・・

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<参考>
桜花賞

カタマチボタン
桜花賞からの短い期間でびっくりするぐらいの成長をとげたのがこの馬。以前は線が細く多少頼りない部分があったが、トモに肉が付き前後のバランスがとれた。もともと前駆は非常に発達していたが、体全体に一本筋が通ったように姿勢にも力を感じる。体型的にもオークス向きで馬体だけなら文句なく本命。

ザレマ
雄大な馬体に長い手足、筋肉質な上体、牝馬離れした非常に見栄えのする馬。ここに来て体の締まりがよくなり仕上がりに抜かりなし。カタマチボタンほどではないが、この馬も牝馬にしては長距離適正の高そうな体型でダンス産駒独特の緩さも解消されて垢抜けているのが好感触。力強い。

ベッラレイア
ダイワの回避により、おそらくは1番人気に推されるであろう同馬。あまり馬体は見栄えするタイプではなく、今回もそれほど良くは見えない。牝馬らしい丸みと柔らかい関節、全体の収縮のよさがバネにつながっている。父同様軽いフットワークが武器だけに良馬場歓迎。まだ成長の余地がある馬体ではあるが、当日張りがあれば問題ない。

ハロースピード
相変わらずコンパクトにまとまった馬体で、筋肉も立派、バランスもよくさすがの好馬体。大飛びではあるものの体型的にはやはりマイルがベストと思わせる。現状の出来、馬自体の能力に不満はないが、この舞台は不向きかもしれない。

ピンクカメオ
前走はまさかの大波乱の立役者。馬体のスケールは相変わらずいまいちで、前駆の発達、トモの大きさ張り、腹袋のボリュームはさすがと思わせるが、小ぢんまりとしていて全体にやや窮屈なつくり。オークス向きではない。

ミンティエアー
非常にまとまりがよく、また体型のバランスが良いので一見してセンスを感じる。肩にくらべてトモの肉づきが甘く、腹回りがやや寂しいなど、全体的にボリュームがほしいところではあるが、現状はこれで精一杯か。一瞬の切れ味勝負ならあるいは。今回はともかく今後の成長に期待したい一頭。

ラブカーナ
一瞬おっと思わせるほど張りのいい馬体。肩まわり、トモががっしりしていてたくましい。体型も明らかにオークス向きで胴回りも太くスタミナがありそう。血統的にもまったく人気になりそうもないが、伏兵として一考の価値あり。

馬体ではここにきて完成度が一気に高まった、ダンス産駒の2頭カタマチボタン、ザレマが最上位。ついで状態維持のベッラレイア、大穴ラブカーナといったところ。ピンカメ、ハローは距離疑問で、ミンティは体が寂しいか。


<おまけ>

ダイワスカーレット
桜花賞時は冬毛すらあったが完全にスカッとして、牝馬としては究極ともいえるぐらいの極限の仕上げ。筋肉の鎧が何重にも纏われ、無駄な脂肪は一切なく立ち姿は力強い。肩の角度が立ち気味で本質的にはマイルがベストだが、ここまで絞り込んで、パーフェクトな体を効率よく回転させればオークスの舞台でも十分やれる。いや、やれなきゃおかしい。これまで見てきた牝馬のなかではまさに最高クラスの一頭。

それだけに、オークスでの活躍見たかったなぁ・・・。ウオッカもダービーに矛先をかえてしまい桜花賞での2強がいなくなって寂しくなってしまいました。
posted by 馬砂雪 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 馬体チェック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月07日

POGにおける相馬

最近サボりがちだったので、久しぶりに馬体コラムの更新を。今回は旬なネタということでPOGをテーマに馬体についての考察(というか持論)を展開してみたいと思います。これからドラフトに向けて本格的に馬体を見る機会が多いと思われますので、一緒になって考えてみて下さい。


まず、大前提としてPOG的な相馬術は、その馬の一生を通して、稼いでくれる馬を探し出す調教師や馬主、あるいは一口出資者にとって必要な相馬術とは、基本的に異なるということがいえます。それはPOGというものが「期間限定」の短期決戦であること、数頭選んでそのうち一頭でも大物が出れば勝ち組になる率が高いゲームであること、また、どんな高額馬でも指名できる(選択制限がない)ことから、根本的に選ぶべき馬の方針が違うという理由があるからです。

POGにおける相馬の基本スタンスは

・早熟馬>晩成馬
・短距離馬>長距離馬
・芝馬>ダート馬


ということになります。

最初の項目は早熟というか、初期の時点で完成度の高い馬を指名したほうが早い内に稼げるというのは当然のことですね。一般的なPOG期間(6月〜翌年ダービーまで)なんてものは多くの馬にとっては長い競走馬生活のほんの短い期間であるわけで、総合的な効率を考えると、最も重視すべきファクターでしょう。ただし、全ての馬を完全早熟傾向で固めるのはバランスが悪いのでかえってリスキーです。迷ったら完成度の高いほうを選ぶという程度の認識でいいと思います。具体的には「キ甲の抜け具合」、「トモの筋肉の発達」、「全体の緩さ」を見ながら他馬と比べて成長度合いが早い馬を選ぶと良いでしょう。

2番目の項目「短距離馬>長距離馬」は上記同様あくまで傾向の話で、みんな狙ってるのはやはりクラシックディスタンスで強い馬。でも2歳の6月からスタートする新馬戦、それから3歳クラシックまでの間にあるレースの大半が2000m以下の短〜マイルレースだということを考えると、迷った時は着実に稼げるスピードタイプの馬をより重視すべきです。ただし、最初から短距離のスペシャリストを狙う必要はなく、むしろ極端に長距離傾向の馬を避けるという考え方でいいと思います。適度な長さの手脚と首、胴、全体のバランスがとれていて、いわゆる「マイラー型」といわれる体型を基準とし、それに近い馬を選ぶようにすれば自然とアベレージは高くなります。

最後の項目は、日本で競馬をする限り、賞金面を考えれば当然のこと。POG期間内のダート重賞は地方交流レース以外なく、OP特別すら数えるほどしかないのが現状。さらにいうと、ライバルは多いのに当たりを掴みにくい傾向にあるので、「芝がダメでもダートで保険がきく」といった馬ならまだしも、最初からダートでの活躍を期待してダート馬を選ぶのはナンセンスでしょう。今後レース体系が変化する可能性はありますが現時点ではダート狙いは得策とはいえません。血統と照らし合わせながら、極端に繋ぎの立った馬、堅い馬、前駆や首の筋肉が異様に発達している馬、これらは芝に適さない、もしくは芝で走ると故障しやすい馬の可能性が高いので極力避けた方がよいでしょう。ただし、フレンチデピュティやブライアンズタイムの仔はそういう特徴を持ちながらも芝のGI級がちょこちょこ出るので要注意。


また、ゲームの性質上、1勝馬を3頭持つよりも重賞勝ち馬を1頭持ったほうがポイント効率は高いので、地味に勝ち上がってくれそうな凡血統の好馬体をとるより、はずれてもいいから一発が大きい良血社台系そこそこ馬体を獲ったほうが、ゲームとしては勝つ可能性が上がります。まぁ馬体派としてはあんまり認めたくない事実ですがね・・・。さらに言うと、馬体に多少の欠陥があっても、いわゆる「血の力」というやつで結構走ってしまう馬はたくさんいます。特にPOGは短期決戦、極端な話、繋ぎが非常に堅く立った芝馬で、良血だったとして、デビューから2歳重賞までポンポンと3連勝ぐらいしたあとに、骨折してしまったとしても、POG的には「成功」の部類に入ってしまうわけです。もちろん最初からそれを狙う必要はありませんが、ゲームの性質を考えると、馬体にしろ血統にしろ「どこで見切りをつけるか」が重要なんだと思います。

とはいっても、ほんとにいいと思ったらどんなに地味な血統でも指名すべきですし、逆にどんな良血馬でもダメだと思ったらとらなきゃいいってことです。POGは人それぞれの選び方があり、それを楽しんでこそゲームなわけで、あんまりガチガチにルールを決めて選ぶぐらいなら自分の好みを突き詰めながら馬の選択を楽しめればいいと思います。

機会があればドラフト前にこっそり今年の注目馬を挙げてみようかな・・・
posted by 馬砂雪 at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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