2007年02月22日

肩・胸


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肩とはキ甲から前腕の付け根当たりまでのことを指し、主に角度を見ます。胸は肩を含む胴体の前部分で長さや幅、深さを見て肉付きを確認します。走りのリズムを生み出す源で首と同様注目したい部位です。

○肩の角度
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首の角度や長さが、距離適性や走るフォームに影響を与えるといいましたが、肩の角度もそれと同じように走るフォームに影響を与えます。

角度はキ甲から肩端(けんたん)への引いた直線(すなわち肩甲骨のライン)とキ甲からまっすぐ地面に下ろした線の角度の開き具合で判断します。角度が広い馬は「肩が寝ている」馬、肩の可動域が広くそれだけ大きなストライドが可能になります。45度に近いのが理想的といわれます。よくパドックで「この馬は肩の出がいい」等といいますが、肩が大きく動くとフットワークも大きくなり、中〜長距離への適性が高くなります。
角度が小さい馬は「肩が立ち気味」な馬で、肩の可動域が狭くストライドが小さくなります。走法もピッチ走法に近くなり、推進効率は落ちますがその分回転率が上がるので短距離向きといえます。

一般的に、立ちすぎた肩はフットワークの柔軟性を損なうので嫌われますが、短距離馬はある程度立っていたほうが適性が高いでしょう。逆に寝肩の馬は連動的に首の角度も低くなり、首を支点に大きく全身を使ったフットワークをする馬が多いです。そういった馬はエネルギー消費効率(燃費)が良いので、長い距離を走るのに適していると自分は考えています。


○胸の寸法・肉付き
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胸は横から見たときの深さ(縦方向)と長さ(横方向)、さらに前から見た際の幅(厚さ)で全体的な寸法を把握します。
まず深さ、長さ、幅に共通していえるのは容量が大きい馬がそれだけ心肺機能が見込めるということ。特に胸の深さがある馬は心臓が強い(by竹園正繼氏)とのことです。大きな肺は肺活量の増大につながり、ひいては競走能力の向上が見込めます。
それから幅のある馬は筋肉量が多く、前脚の掻き込みが強い傾向にあります。ゴツい胸前はパワー優先型で短距離・ダート、あるいは急坂のあるコースで適性を発揮します。反面、柔軟性を欠くので首使いに影響が出たりと、長い距離を走るのには適していません。幅は本来、横からでは判別が付きませんが、筋肉の付き方、隆起を読み取ればそれなりに判別可能です。

ただし、胸の寸法に関しては幅だけでなく、深さや長さにしても大きければいいというものではないように思います。いくら一部が大きくてもバランスが悪ければ結果としてNGという場合もあり、前後の体の大きさのバランスから考えて適度な深さ・長さ・幅が求められます。馬を見る際はパーツ(部分)でみることも大事ですが、個々の結びつきを考えてトータルバランス(全体)を見ることが最も重要だと思います。

※この内容は編集途上です。今後、加筆修正しながら徐々に書き足していく予定です。
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2007年02月21日

馬体だけで馬券を買えるか

馬体を見た「だけ」で、馬の能力を見抜く。馬券を獲る。

馬見を志す人の誰もが一度は挑戦し、そして大概が長期的にみて失敗に終わります。最初のうち、当たらないのは自分の相馬眼が至らないからだ、と考えました。もちろんそれもあるでしょう、しかし、よくよく考えると「馬の見方」そのものに問題があるのではないか?と感じるようになりました。

パドックではよく横ではなく「縦の比較」が重要だといわれます。パッと見でそのレースの出走馬を比較して馬の良し悪しを判断するのは難しいというより、ほぼ不可能。なぜなら以前も述べたように、馬の絶対能力を決めるのは生まれた時点で決まっている血統や馬体の総合要素を背景とした資質であり、パドックの馬体だけではその馬の特徴や調子(縦の比較)が伺えても、そのレースでの最終的な優劣(横の比較)を判断することは難しいのです。

勿論、本当に素晴らしい馬は馬体面でも抜けていることが多いのですが、レースの格が上がっていけばいくほど客観的に見て「いい馬」は増えていき、その差が微妙になっていきます。重賞・GIともなれば馬の資質自体が高くないと到達できないわけで、馬体による誤差のような優劣より、これまでの成績情報のほうが遥かに当てになります。たとえばクラシックの主役級まで登りつめた馬の馬体を、あとからあーだこーだいっても始まりません。馬体をみて、それぞれ個々の状態の変化を読み取ったりする分にはいいですが、それだけ強い馬を馬体だけで判断したら当然失敗します。クラシックの有力馬や古馬重賞に出てきているような強い馬で、馬体的に物足りないと感じる馬がいたら、むしろそれ以外の優れた要素でここまできた馬なんだと判断すべきでしょう。

これがパドックでは縦の比較をすべき理由、天性の閃きが如き相馬眼を持っていなければ、「GIでやけに素晴らしく映る超人気薄の本命買い」なんてものは止めたほうがいいですね、みすみす金を捨てることになるでしょう。

ただし、例外的に「馬体だけ」で馬券を買ってもいいと言えるのが新馬戦(2歳戦)です。まだ競馬を使ったことのない馬はごく限られた情報(調教の動きや不確定要素の大きい血統面の評価)でしか優劣を判断できないため、馬体情報がレース結果に与える影響力も大きい。また、出走馬の実際のレベル差が大きい(良く言われる、後のGI馬と未勝利で終わる馬が一緒に走るということです)ので、はっきりとした違いを見つけ易いのです。更には馬体の仕上がりも一目瞭然なので、自分の眼を磨く意味でも2歳戦は打ってつけでしょう。経験上、個体差はありますが3歳の春を過ぎると馬体の作り云々より、レース内容や時計、レベル比較のほうがはるかに重要になってくると考えます。ですから、それまでの若い馬に限れば、馬体を見ての直感買いというのも有効ではないでしょうか。そんなわけで僕自身は新馬戦を最も得意としています、新馬だけではなかなか馬券はプラスになりませんが・・・
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2007年02月14日

馬体を見る順番

これはどういう目的で馬をみるかによって微妙に異なってくると思いますが、ここでは立ち写真を見るときを前提とします。自分は以下の順番で馬を見るようにしています。

1、馬体の立ち姿を見て全体のバランスと雰囲気を確認する。(肌の状態も)
2、脚元のつくり(繋ぎ、管、飛節、球節)を見る
3、トモ、前肢、肩、首差し、背中、頭など格パーツの大きさ、角度などを再度細かく見る


血統表は1と2の間に確認することが多いです。

人によっては、まず脚元からパーツを見ていくという人もいると思います(実際、多くの馬体本がそれを推奨しています)。馬を見るときは減点法が基本といわれていますから、その方法に当てはめるなら全体をみるより個々の欠陥をチェックすることになります。ただそれは実戦パドックでの見方で、一口やPOGの馬探しでいい馬を見つけようと思っている人が、個々の欠陥を一つ一つチェックしながら減点法で絞り込んでいったら、膨大な時間と労力が割かれる割に、残った馬が1勝止まりばかりなんてこともよくあります。「欠陥のない馬」は理想ですが、全く欠陥のない馬なんてものは存在せず、多少欠陥があってもそれを補って余りある能力がありさえすれば活躍は可能です。その反動で故障したり、あるいは、早熟で成長力がなかったりということもあるでしょうが、それでも複数持てばトータルでプラスになる。だから、パドック以外で馬を見る際はパーツの欠陥部分から見るのではなく、全体のバランスと印象を最初に確認して、その馬の持ついい部分を感じ取ってから減点に入っていくべきだと考えています。

また、血統表は割と早い段階で見ますが、ここで血統を見る目的は、種牡馬や母馬の血統の良し悪しで馬の良し悪しを判断するためではなく、その血統の持つ特徴がどのような形で馬体に現われているかを確認するためです。種牡馬にはそれぞれ産駒の馬体に特徴があり、独特の良さ・悪さがあります。「サンデーの曲飛」「ブライアンズタイムの腹ぼて」なんかは割と有名ですが、どちらも本来極端だと割引材料になりかねない馬体的特徴です。ただ種牡馬独特の傾向でありさほどマイナスにとる必要がないということを過去の例が示しています。これと逆のケース、つまり本来ならプラスに取れる特徴が、この種牡馬だけにあんまり良くないなんてことも稀にありますし、それぞれの血統的特徴を理解した上で、再度馬体を確認する必要があります。これは母馬にも同様のことが言えますから、母父の傾向や兄弟馬の傾向なんかも加味できればなおよしでしょう。

実戦のパドックで馬を見る場合も基本はおんなじです。最初に走るレースの条件(芝・ダート、距離)を確認した上で、上記順番、そして一番最後に血統表(新聞)を確認します。血統を後回しにするのは、デビューさえすれば血統より実馬の馬体のほうが馬券に直結する多くを語ると考えているからです。またパドックでは歩様やしぐさといった上記以外の重要な要素もありますし時間も限られいるので、正直いちいち全ての状態まで確認していられません。全体を見たら、歩様と仕上がり状態(腹回りの余裕など)の確認を最優先とします、新馬以外の場合は特に。

あくまで自己流なので、参考程度に聞き流してください・・・
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2007年02月13日

“恐竜”ブルーコンコルド、圧巻の馬体/フェブラリーS馬体チェック

今週は中央GI第一弾フェブラリーSです。王者カネヒキリが戦線離脱、JCD覇者のアロンダイトも脚部不安で回避、暫定王者を賭けて、ベテラン勢が中心の争いになりそうです。早速上から順にみていきます。

競馬ブックPHOTOパドック
(翌週以降アドレス)

<参考>
2006フェブラリーS
2006ジャパンカップダート
2007平安S


アジュディミツオー
さすが川島正行厩舎といった馬体、肌艶よく筋肉の張り、形とも素晴らしい。全体に落ち着きが感じられ、頭から脚元まで全く不安のないつくり。惚れ惚れするような出来で不調とは俄かに信じがたい。馬体から衰えは感じられない。

オレハマッテルゼ
なぜ今更ダートなのか謎だが、馬のつくり自体は以前とあまり変わらない。この一族特有の厚い胸と首・肩・前肢にかけてのバランスのよさは健在。ただトモは非力に映るしダート向きとは思えない。毛づやももう一つでいきなりではきついか。

サンライズバッカス
脚の長さから来る全体のバランス悪さは相変わらずだが、以前と比べて前から胴回りにかけての肉付きが格段によくなり、全体に厚みが増してスケールアップした印象。肌の張りや筋肉の状態はかなり良く映り本番にピークを持ってこれたか。

シーキングザダイヤ
去年のこの時期もそうだったが、しっかり仕上がって無駄肉が全くそぎ落とされた昨年のJCダート時と比べると肩・首・トモ回りに若干脂肪が残っている感じで、いまひとつピリッとしない。筋肉の張りももの足りない印象で、仕上がりはJCDと比較で7〜8分といった出来。底力でどこまでいけるか。

シーキングザベスト
同厩のダイヤと比べても、明らかにこちらのほうが状態はいい。肌艶よく張りも良好。眼光鋭く、立ち姿から気迫が感じられ力がみなぎっている。今が一番旬。

スリーアベニュー
アフリート産駒らしい丸々とボリュームのある筋肉。トモの容量が大きく、肩口の筋肉の発達も顕著で胴もがっしり。短距離パワー型で中山ダ1200がベストと思えるだけに、東京のマイルがどうか。

ビッググラス
一見して美しい馬体。しなやかで均整が取れていて、一瞬芝馬と見紛う感じ。エルコンらしい爪のつくりでやはりダートのほうが向いているが、肌の状態、張りはピークに近く、雰囲気も良い。狙ってみたい一頭。

ブルーコンコルド
以前「恐竜のような」と評した凄まじい迫力の馬体は健在。顔つきも怖く、首、肩、トモの鎧のような筋肉はまさに肉食獣を思わせる。肌艶・張りは最高潮、体型もマイルがベストというつくり、どっしり構えて全く不安がない。とんでもない馬に成長した。

メイショウトウコン
初めて見たがとりあえず気性悪そう。トモの張りが乏しく、全体的に非力な印象でこのメンバーでははっきり見劣りする。仕上がり自体もいまひとつ。

リミットレスビッド
全体的にそう変わった印象はない。もともと毛づや良く見せるタイプではないし、体のつくりもひょろっとしていていまだにダート馬なのか芝馬なのかはっきりしない。張りはこの馬としてはまずまずで昨年よりは良さそう、前走とデキ平行線ぐらいか。


<まとめ>
いつもパドック評価は抜群のブルーコンコルド、今回も素晴らしい馬体で文句なし。続いてシーキングザベストアジュディミツオーサンライズバッカスビッググラスが続く。JCDは力を出し切れなかったが、今度こそブルコンを信じていいでしょう。
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2007年02月09日

後肢・トモ


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よく”トモ”という言葉を使いますが、トモとは後肢、とくに腰、臀部、股、後膝、飛節あたりまでのことをいいます。雄大なトモは馬の推進力を生み出す原動力となります。


○大きさ
横から見たとき腰から臀部の端までの幅を、トモの長さ(幅)といい、これがない馬をトモが薄いという表現をします。骨格によってきまる部分が多くトモの薄い馬は推進力に劣ります。単純にトモの小さい馬は馬力不足というわけですが、大きすぎるのもの困りもので、前後のアンバランスは故障を招きます。全体の体のバランスの中でちょうどよい大きさになっているのが理想的でしょう。

○形
斜尻とか平尻とかいろいろ形の種類があるようです。そしてそれによって脚の使い方に特徴があるとのことですが・・・はっきり言って半信半疑です(爆)。というかよくわかりません><。一応我がバイブル1によると斜尻の馬は切れ味がいいとのことですが、ミスターシービーとかトウショウボーイをたとえに出されてもイマイチぴんとこないしサンデー系全盛の今時果たしてその理論が通用するのかと言われると?この辺は引き続き研究中ということにしましょう。

○肉付き
張りがあって迫力のある筋肉が理想。ただ張りがあるだけではなく、皮膚が薄くて筋肉の隆起がはっきり分かる陰影がついているのがいいです。まだ仕上がり途上で皮下脂肪がある状態では筋肉の陰影がぼやけているからです。いわゆる「ケツが4つ割れ状態」になるぐらい半腱半膜様筋(はんけんはんまくようきん)が発達した馬のトモは強力な脚力を生み出します。

○尻尾
パドックで「尾離れが良い」といいとされます。尾離れとは尻尾の付け根の部分から尻尾が垂れ下がらず、少し立ったような感じで尻から離れている状態。筋肉量が多い馬がこうなるといわれていて、昔からパドックや立ち写真での評価の良さにつながっています。ただ、尻尾は馬の心理の鏡でもあり、パドックで緊張している馬は尾離れが良いという話もありますし、どちらかというと科学的根拠は低いと思われます。参考程度にとどめておくのが良いでしょう。


○脛(けい)
脛(けい、または、すね)は後脚の付け根から飛節の間の部分を差します。ここは臀部と違ってなかなか筋肉のつかない部分で、ない馬には全く筋肉がついていません。脛の筋肉が太く立派に映る馬はそれだけ体型に恵まれているということ、意外と見落としガチですがここが素晴らしい馬はしっかりとした脚力を発揮します。

○飛節
別項参照

正直言って、トモってのは難しい。馬をみる上で非常に重要な部分ではありますが、それだけに間違えやすいところでもある。基本はトモが頼りない馬はダメってことで良いんだと思います。あとは全体とのバランス。特に1歳後半から2歳ぐらいまでの若馬はトモが十分に成長仕切らず、前肢とくらべて見劣りするケースがあります(成長過程で、まず前肢から発達するから)。しかし、トモの幅をみれば将来的にどれぐらい発達するのかを読みとることが出来ます。あと、肉質と形は経験で養っていくしかないですね。自分もまだまだ研究中です。

※この内容は編集途上です。今後、加筆修正しながら徐々に書き足していく予定です。
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2007年02月08日

話題のオーシャンエイプス馬体診断!

はい、今週も1頭に絞った馬体チェックをやります。巷で噂のオーシャンエイプス君です。なんでこんな木曜になってしまったかというと競馬ブックフォトパドックのアドレスが変わったことに気付かずに更新されてないと勘違いしていたからです(リダイレクトするなり注意書きするなりしてよ・・・)。一部ではすでに「怪物」「今年1番の大物」との呼び声が高い同馬ですが果たして、どんな馬体なのでしょうか?

オーシャンエイプス(きさらぎ賞)
次週以降URL

この馬の馬体は新馬戦の映像をチラッとみたことがあるんですが、そのときはやや太め残りの印象を受けました。今回は太めというほど太くはなく、きっちり仕上げてきたなという感じ。

まず目立つのは深くて厚い胸。すらりと伸びて理想的な長さと角度を有する首すじ。さらにこれまた理想的な柔軟性を感じる繋ぎと蹄。さらには良好な毛づやと薄い皮膚。

逆に、トモの大きさや肉付きはやや見劣りし、全体的に前が勝った印象です。胴の長さもやや短めでコンパクトなマイラー型に映ります。ただ、手足はそこそこ長く全体としてのバランスもまとまっています。なにより肩の角度と首の角度が長い距離への適性を物語っています、これは父マヤノトップガン譲りでしょう。菅が少し細めで腱の発達がややわかりにくいのが気になりますが。

全体を見ての印象は前のボリュームが素晴らしいが、決して硬い筋肉質な印象をうけず、むしろ全体から柔らかい印象を感じられれ、パワフルかつ、全身を使った理想的なフットワークを生み出すからだ付きだと思いました。実際のレースでも非常に大きく、そして回転の速いフットワークで、その辺も含めてあのディープインパクトとも類似する点があります。

現段階の成長度合いは7割程度で、まだまだよくなる雰囲気を備えています。フサイチホウオー側に立つ自分としては非常に怖い存在ですが、ホウオーとは全く別種の方向性の馬体に進化しつつあると感じます。素材の良さ、走りのセンスはあるいはこちらが上か?


とまぁ、馬体で語ってみました。あとは実際のレース振りで判断しましょう。「飛ぶ」かどうかはわかりませんが、どんなレースをするのか非常に楽しみです。
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頭部(とうぶ)


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顔の良し悪しは昔から相馬の重要な要素として位置づけられていますが果たしてどうでしょう?

○目つき
これが一番わかりやすいんじゃないでしょうか。いわゆる三白眼のように白目がみえた状態の馬というのは目つきが悪く映りますが、気性の悪い馬にこういうきつい目つきの馬が多いようです。また立ち写真などでカメラ目線にガンを飛ばすような馬も気性的に勝った性格の馬が多いです。人間でもそうですが目は意思・闘争心・落ち着きなどさまざまな心の内面を反映します。穏やかな目をした馬のほうがおっとりタイプというのは事実です。金子真人オーナーは目を見てディープを選んだなんていうエピソードもありますが、基本は気性の悪そうな馬の選別程度に考えておくのがいいと思います。

○あご
たまにカエルみたいにホッペがフックラとした馬がいますよね?あれはあごの筋肉が発達していて強靭な証。フレンチデピュティの仔やグラスワンダーの仔はそういう仔が多いですが、あごが強いということは飼食いが良いということ。しっかり食べて成長を促すことができますし使い減りもしにくいでしょう。体調的に安定しやすい馬が多いです。逆に太りすぎて困ってしまう馬がいるぐらいです。あごが小さすぎると食が細くなりがちなのであまりよくないでしょう。

○鼻
ハナが長いほうがハナ差勝負に有利、なんてことはありませんが、鼻も見るひとは見るようです。馬は走行中、鼻から酸素を取り入れて呼吸します。鼻腔が大きいとそれだけ供給量が増え、肺活量も上がるというわけです。だから鼻腔が大きいに越したことはないということ。逆に兎のように細い鼻腔で鼻面の長い馬もいますがこういう馬は「兎顔」といわれて悪いとされています。

○耳
草食動物である馬は、物音に非常に敏感です。耳はそういった馬の心の動きを探るアンテナのようなもの。なにか気になることがあればそわそわして耳をいろいろな方向に立てて傾けますし、警戒すると伏せたりします。実際馬を見る際、耳をキョロキョロとさせて落ち着きのない馬は幼いか集中力がない馬です、写真撮影時にちゃんと手綱を引いている人間に向かって耳を立てて集中している馬は気性がしっかりしています。あとは走行中に直線で追われてからも耳を立てたまま走っている馬がたまにいます、あれは遊んで走っているか集中できていない証拠ですね。

○顔つき
「賢そうな顔をした馬は走る」とか「顔が大きい馬は走らない」とか、昔から良くいわれていますが、前述したようなことを総合的に判断してそういう傾向があるというだけのように思います。「鼻までかかる大流星がある馬は走らない」というジンクスを覆しダービー馬となったダイナガリバーのエピソードは有名ですが、顔にまつわる話は迷信的なものも多く、あまり信じすぎるのもどうかと思います。ただ綺麗な顔、賢そうな顔をした馬のほうが、なんとなく良く見えるのは事実ですし、個々の馬の顔の違いを楽しむ要素として知識をもっていれば十分だとおもいます。

首と同じく頭部も単独の大きさというより体全体の中でバランスが取れているかが重要です。首の振り子運動の重りになるわけですから、頭が大きすぎると走りのバランスに影響します。トータルバランスでみると大きすぎないぐらいがちょうどいいでしょう。

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外見と中身〜馬体と身体能力の関係〜

馬体派を否定する人の理由に「馬体だけみたところで、内臓面の強さ、心肺機能までは分からない」というのがあります。僕もだいたいその通りだと感じています(たまに腹袋の大きさで内臓がわかるという話も聞きますが実証データがないので個人的には半信半疑)。

では馬体だけ見ても意味がないかと言えば、そんなことはない。やはり馬体がいい馬というのはちゃんと存在しますし馬を判断する重要な要素だと思います。

でも、こうも考えます。馬の絶対能力を決めるのは血統を背景とした、内面の強さ=心肺能力、筋力など。馬体はあくまでその能力をどれだけ引き出せるかという要素であって、どんなに形が完璧に近い馬であっても元々の能力が低ければそれなりの活躍しか望めないということ。

つまり馬の最終的な能力を決めるのは、血統期待値から馬体による減点を差し引き、さらに精神力の要素(気性)を考慮したものとなるということです。血統期待値は良血であれば当然偏差値は高くなりますがやはり個体別で考えると確率論的、またそこで決まった能力を活かすも殺すも馬体と気性次第だということです。簡素化するためかなり強引な言い方になってますが大筋はこんな感じでとらえています。

現役時代は気性が悪く(あるいは馬体に欠陥があり)大成出来なかったが、種牡馬(繁殖牝馬)といて大成功したという例がよくあります。先ほどの話でいくと、こういった馬は元々の血統を背景とした絶対能力が非常に高かったにもかかわらず、その他の要素が与えるマイナス面が多すぎて、持てる能力を全く発揮できていなかったということです。種牡馬は血統だけでなく形や気性も仔に伝えますが、そこは確率論、相手次第でマイナス面を抑えこむことが出来れば産駒は素晴らしい活躍を見込めるわけです。

そういう風に考えると、馬体で馬の能力全てを計ろうとするのは無理だということになります。ただし、血統を考慮しつつ的確な馬体を判断することで「確率を最大限高める」ことには繋がるわけです。言い換えると「ハズレを引く確率を下げる」。血統による能力決定が確率論である以上、目で見て判断できる馬体という要素は馬を選ぶ際に非常に役に立つと思います。僕はこの仮定に基づいて馬の能力について考えるようにしています。
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2007年02月07日


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首は見たまんま、頭から肩の付け根の部分までの部位を指します。首の良し悪しがフォーム、ひいては推進力に直結してくるので非常に重要な部分だったりします。

○長さ・太さ
首の長さや太さは馬によって千差万別。一般に長めの首のほうが可動域が大きくなり振り子の幅が広がるので、フットワークが大きくなります。逆に短い馬は可動域が狭く小刻みに首を振るようになり、フットワークのテンポ、回転が速くなります。そういう馬は前述の長めの馬より太くなりがちで、短距離に出やすく、長い馬は飛びが大きい中〜長距離向きといわれています。また、首の太い馬はダート向きのパワータイプになりやすく、パワフルな掻き込み(ダート適性)、瞬発力(短距離適性)を生む分、持久力に劣る傾向があるようです(筋肉量が多い分エネルギー消費が早い)。
芝の長めの距離を目指すなら、ある程度の長さがあって、あまり太すぎないぐらいがちょうど良いでしょう。逆に短距離やダートを目指すべき馬は、しっかりとした太さ・肉付きがあり、ある程度短めのがっしりした首が向いているでしょう。

○角度
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上記の内容とも関係してきますが、首の角度も重要です。立ち姿で首の角度が低い(首のラインと、水平ラインとの角度開きが小さい)馬は、大概長さも伴っており、走ると首を巧く使って沈み込むようなフットワークになる馬が多いです。こうすることにより頭を重心とした振り子運動が非常に大きく、推進力を生み、全身を効率よく使った走りになります。ナリタブライアンやナリタトップロードなどは非常に首が長く、そして首を巧く使った大きなストライドを生み出しました。
逆に、角度が高い馬は長さも短い馬が多く、頭の位置が高く可動域が狭めでピッチ走法になりがちです。馬によってはほとんど頭を下げない馬もおり、こういう馬は体重移動の推進力なしで肢の動きだけで走ることになるので、効率は悪いです。ただ、フットワークの回転数が上がることで、急加速が可能になったり、力のいる馬場で有利だったり、必ずしも悪いことだけではありません。頭が高く、フォームが悪い馬でも、キングヘイローやジャングルポケットのように活躍する馬もいます。一般に頭の高すぎる馬は走る効率が悪いということを知っておけば十分です。


これはあくまで一般的な傾向です。実際に馬を見るとき、首というパーツは全体のバランスを見る上でとても重要な部位に思います。ですから、当然首だけをみてもしようがなく、体全体のバランスのなかでどういう首の形・角度か、肩の角度とのバランスはどうか、そういう見方が重要になってきます。個人的にはキコウからスラリと伸びて、ゆったりとした適度な長さ・角度を持った馬は見ていて美しさを感じますので、バランスを見る際の最重要ポイントです。
また、静止写真で首が高い馬は、やはり走る際にも頭が高くなる傾向にありますが、一概にそうとも言い切れません。パドックなどで周回する際の首の動きをみたほうが、より確実に首使いの良し悪しがはっきりとわかるはずです。

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2007年02月06日

管(かん)


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前後脚の球節と腕節(飛節)の間にある部分のことです。主に前脚の管をみることが多いです。

○太さ・長さ
基本的には太いに越したことはないと思います。管が太すぎて駄目という話は聞いたことがないですから…。菅の周囲の長さを菅囲と呼びますが、ここが短いとそれだけで骨折の可能性が高まります。
長さは前腕部分との比率が重要です。あまり前腕に対して長すぎるようだと、負担が大きく、故障の心配も出てきます(テイエムの竹園氏によれば腕2:管1ぐらいが理想とか)。
とにかく、競走中、もっとも大きな負担のかかる箇所だけにできるだけ丈夫であることが最重要。

○枯れ・乾き具合
よく若馬の成長度合いや、腱の丈夫さを測る指針として、菅の「枯れ具合(乾き具合)」を見ると良いといわれています。「枯れている」という状態は、菅の中にある骨と腱が陰影によりくっきりと浮かび上がって、皮と骨がまるで枯れ木のようになっている様子をいいます。本来ここには余計な肉は付かないので純粋に、骨と腱のみ。腱の陰影がくっきりと浮かび上がって見えるのはそれだけ太く、しっかりとした腱が形成されている証拠。逆に陰影がぼやけて、くっきりと見えないのはまだ腱が発達しきれていないか、もしくは先天的に腱が細いかのどちらか。言うまでもなく腱の丈夫さは、競走馬の生命線であり、屈腱炎等の疾病の可能性を少しでも少なくするために重要な要素です。毛色や写真の状態でちょっと判別しにくい場合もありますが、枯れ具合がしっかりわかる馬は、とりあえず問題ないといえるでしょう。

○ソエ
ソエとは「管骨々膜炎」の俗称です。その名のとおり前肢の管骨部分に発生し、骨を覆う骨膜が炎症を起こして腫上がる症状。若馬の育成・調教段階でよく起こり、ほとんどの馬が成長過程で経験するといわれています。まだ骨が完成仕切れていない段階で前肢に対する負担が蓄積されて炎症が発生するようです。炎症を起こした馬は菅が若干腫れて、盛り上がって見えます。が、パドックでソエを見分けるのは慣れていないと厳しいでしょうし、実際はっきりわかるような酷いソエのまま出走してくる馬もあまりいません。あまりパドックの馬券戦術で実践的に使える要素でもないし(ソエは菅を見るより前脚の歩様をみたほうがわかりやすいし)、ソエはいずれ治りますから馬を選ぶ観点からもそれほど気にすることはないと思われます。パドックで「ソエ焼き」をしている馬がいたら、今治療中なのかな?と怪しんでみるぐらいでいいと思います。

参考:馬学事典(競走馬総合研究所HP)
http://uma.equinst.go.jp/fmi/xsl/FM/k-umajiten/home.xsl

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